8月の暑い時期も一段落し 鈴虫の鳴き声が響く季節になりました。 真夏の酷暑のなか お尻のポケットに入れて使うお財布は どのような状態になっているのでしょうか 今回は夏から秋にかけての お財布のお手入れについて 触れてみたいと思います
革製品のお手入れについて 検索をかけると
あまり詳しい情報が得られないことが多いように感じます
牛革を例にあげると
同じ牛革でも、鞣しや加工により
含まれる成分も違いますし
お手入れ方法も変わります
ATELIER LUTÈCEでは
13年前からミネルバリスシオ の取り扱いを始め
長年の経験から得た
”ミネルバリスシオ” に特化した
お手入れ方法をご紹介いたします
他の革素材では有効ではないこともございますので
ご注意ください
革製品のお手入れといえば
クリームを塗ってひたすら磨く
というようなイメージがありますが
ミネルバリスシオ は動物性の油分が多く含まれており
「油分が抜け難い」のが特徴の一つ
たとえお財布を丸洗いしても
見事に復活するのが
この革の凄いところです
そのため、油分の補給は必要ありません
ミネルバリスシオ は
「乾拭きだけでok」
というのが
よく言われている謳い文句になっているほど
しかし本当にそれだけで良いのでしょうか
様々なユーザー様のお財布をお預かりし
メンテナンスを行う際に目立つのは
「汚れを落としていない」
ということに尽きます
日常で付着する あるいは繊維の奥まで染み込む
「汚れ」を如何に落としているかにより
革素材が生き生きとした状態を保つことができる
と感じます
そもそも革という素材は
繊維が複雑に絡み合っているため
汚れが入り込むと 取り除くことは困難です
特に目立つのが
「汗」です
汗が染み込んでいる革は
繊維の奥まで塩分が入り込み
汚れで目詰まりし
カビやしつこい汚れの原因となります
やがて表面に粒状のブツブツが出来たりすることもあります
ー良い革の状態とはー
汚れを付着させず
通気性をよくする
そうすることで 良い状態が得られると思います
ーお手入れ方法ー
日常的には
ブラッシングなどで汚れの付着を避け
数ヶ月ごとに
柔らかい布で 満遍なく水拭きし
汚れを落とす
乾燥後 柔らかい布で
優しく乾拭きする
水拭きした際は
保革クリームなどを薄く塗っても良いかと思います
(COLLONIL1909など)
特に今の時期にはメンテナンスが必要かと思いますので
こまめなケアをお試しいただければと思います
勉強になりました。
キレイな色のトートバッグも気になりました。