携帯電話があれば、事足りる生活を送っている自分にとって
最低限のカードとお札が入れば良いということから
ミニサイズのお財布が必要不可欠になりつつある今日この頃…
それにしても、革職人である性質上
既製品では成し得ないものを使いたい、という
ちょっとしたコダワリのようなものがあり
仕立てたのが今回のミニウォレット/bordo
–収納について–
収納イメージ
・カード(2〜3枚)
・お札/3つ折り(2〜3枚)
・小銭(〜10枚)
基本的に、カードとお札の出し入れがしやすい構造となっており
現金払いでお釣りがあった場合、小銭収納も可能という使い方を想定しております
上段にカード/お札
下段にお札/小銭
下段のコインスペースは,内寸W90×H55×D4 となっており
内容量には限りがあります
–職人のコダワリ–
素材は手揉み加工を施した、ミネルバリスシオ を使用
縦横斜めの八方向から、革を揉みこむ事で
複雑に絡み合った革の繊維がほぐれ
加工された硬さではなく、素材本来の柔らかさを引き出します
手縫いでしか縫えない1cm越えの分厚いコバ
シンプルなデザインだからこそ、所有欲を満たす
手作りならではのコダワリを表現しました
分厚いコバを仕立てるには、荒い番手〜細かい番手のヤスリがけを
時間をかけて何度も繰り返し、滑らかな平面に磨き上げる事が重要
さらに、染色し、ロウを溶かしこみ
鈍い輝きと手触りのよい感触を生み出します
リュテス の製品全てにおいて、意識しているのは
ステッチを可能な限り無くす、ということ
革小物にとって、ステッチはデザインの一部
小さい範囲の中に、ステッチを入れすぎると
素材の存在感よりも、ステッチの方が目立ってしまう
また、素材の強度においても、消耗が早く
構造上、必要な箇所以外のステッチは避けたい
そこで、リュテス では多用している
1枚革を折りたたんで作る箱型の仕立てを採用
ミニウォレット/bordoは、シンプルで何でもないデザインだからこそ
素材を生かした美しさと、リュテス ならではのコダワリを詰め込みました
ミニウォレット/bordo
手揉みミネルバ/オリーバ
Size/W105×H63×D20
ミニウォレット/bordoを使って1ヶ月が経過しました
使用ごとに色合いが深みを増し、油膜で覆われた美しい艶
その経年変化を感じる度に、愛着が増します
手のひらにすっぽりと収まるサイズ感
両サイドに配置したホックが
抜群の安心感を生み、開閉音すら心地よい
今、一番のお気に入りとなりました
今後も経年変化を楽しんで行きたいと思います
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